会長挨拶

第21回日本新生児看護学会学術集会
会長 佐藤 たき子
(東京女子医科大学病院母子総合医療センター 看護師長)

この度の東北地方太平洋沖地震では多くの方々が被災されました。
心からお見舞い申し上げます。

第21回日本新生児看護学会学術集会を、平成23年11月13日(日)から11月14日(月)の2日間東京国際フォーラムで開催させて頂くことになりました。
学術集会のテーマは「新生児の可能性を拓く」サブタイトルとして 〜子どものメッセージに応える〜 としました。
新生児看護に携わっている私たちは、新生児の可能性を引き出し、子どものメッセージに応えているだろうか? 日々行っている看護を自分たちに問いかけ、臨床現場に活かされる、新生児の可能性を引き出す看護のあり方について考える学術集会にしたいと思っています。

シンポジウムは「親の発達課題から考える、ハイリスク新生児の発達と育児支援」「NICUに入院になった児の父親へ入院時より行う支援」の2題、合同シンポジウムは「急性期におけるNICUでの協働」です。
急性期の場面で、医師・看護師それぞれの立場から、現在のNICUの中で専門性・職種の本来の役割をもとに課題を含む展望、職種の協働についてデスカッションを行えればと、企画を進めています。
特別講演は、「新生児の可能性を拓く」と題して脳科学の権威であります小泉英明先生に、教育講演では横尾京子学会名誉理事長に「新生児の可能性を大切にするということ」を、大阪府立母子保健総合医療センターの北島博之先生には「NICUで行う感染予防対策〜ハンドブックより〜」をご講演頂きます。
ワークショップの1つは「今改めて考える光環境」子どもたちにとってどのような光環境が良いのか。もう1つは「NICUに配置転換となった看護師の教育を考える」とし、NICUで働く看護職員に焦点をあて、働き続けられる職場環境のあり方を考える機会としたいと思っています。
ランチョンセミナーもそれぞれ4題準備しております。

昨年同様、キム シンさんのシンセサイザーによる演奏会を行い、しばらくの間、癒しの音色に浸って頂こうと企画しています。
子どものメッセージに応え、新生児の可能性を実現するために、有意義な時間を過ごせますよう、今後も準備を行ってまいります。
多くの皆様のご参加を、お待ちしております。

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